明治時代の印刷物 − 文明開化の頃のデザイン −
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※ 記載文字
〔右側絵の中の文字〕
 大日本備前産
 伏老
 MANUFACTURED BY
YEISEIKWAN
KAMINOCHO OKAYAMASI
 
〔真ん中文字部分〕
 岡山県岡山市大字上ノ町
  河内栄生館製造

〔右側文字部分 上段〕
 用法
 此の伏老ハ我備前ノ 
 有名ナル特産ニシ
 テ美味滋養ノ佳
 品ナリ此の侭食スベ  
 ク又十五分間熱湯
 ニ投入シ後鑵ヲ開
 キ用ユベシ幾年ノ久
 シキヲ経ルモ曽テ
 腐敗変味ノ憂ナ
 キハ勿論却テ益佳
 敷くナルハ幣館ノ保険  
 スル所ナリ

〔右側文字部分 下段〕
 YOHWO
 Konomama ShoKusubeKu Mata
 wa 15 Funkan Netsuto ni Irete
 Nochi Mochiubeshi Ikunen wo
 Furutomo Fuhai Henmi to no
 Urei Nashi
※ 参考
 年代は不明。
 これは、貝類の缶詰のラベルである。
 「伏老」とは、「灰貝(はいがい)」のことで、豊富なたんぱく質や、必須アミノ酸をもち、また、栄養ドリンクでよく用いられるタウリンも含んでおり、滋養食品として用いられていた。

※岡山県立図書館では、「灰貝」に関する資料として、「灰貝蒔附社中議定書」をインターネット公開している。これは、灰貝の養殖漁業に従事する人々が作った「灰貝蒔付(まきつけ)社中」の取り決めを書き留めたものである。なお、この資料については、翻刻(毛筆の文字などを活字におこしたもの)も行っているので、参考にしていただきたい。

◎閲覧方法
 『デジタル岡山大百科』のキーワード検索 (使い方) で「灰貝蒔附社中議定書」と入力


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 〔岡山県立図書館〕
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