宗堂桜  岡山各地  花のいろいろ
名称 百間川
場所 岡山市沢田、原尾島、今谷など百間川の上流、中流あたり.
説明 百間川は、岡山城下を洪水から守るために作られた人工川で津田永忠が難工事の末、完成させた。
岡山市竹田で旭川と分かれて東に延び、米田付近で操山に沿ってぐるりと南下、児島湾にそそぐ。延長は12km、川幅はおよそ100間(実際には200から300m)である。
平常時でも水温の度合いの異なる場所が複雑に入り交じる特性をもち、かつては、岡山県南の平野における草木のほとんどすべての種類がみられ、動植物の宝庫としても知られてきた。最近は河原の利用がすすみそうともいえなくなってきた。
− 百間川橋付近 (1996年5月27日撮影) −
手前の枯れた茎の植物はアシかオギかどちらかであろう(いずれもイネ科)。オギは水辺湿地に大きな群落を作ることが多い。百間川でも広く分布している。色も絹白色である。秋の名月にはススキが必需品だが、間違ってオギを持ち帰る人もある。どちらもススキ属で似た点も多いがススキの方が花穂の数も少なく色も違う。アシは水生植物で、以前は下流にしかなかったが、現在は上流まで広がっている。
ギャラリー
アカミタンポポ (2002年4月1日撮影) クサギ (2003年8月10日撮影)
(キク科)3月になると畦や路傍で目立ち始める花。タンポポといっても、カンサイタンポポ、セイヨウタンポポ、ヤナギタンポポなど、まことに多種で素人にはうっかり判断できない。写真のタンポポは確認したのでアカミタンポポである。早春に咲くのはこれが多いらしい。果実が赤みを帯びているので、この名がついた。 (クマツヅラ科)山野に多く自生。この植物は花が特徴的で雄しべ、雌しべが非常に長く突出している。名前のいわれは一種の臭気からであろう。それでも不思議なことに、若葉を茹でておひたし等にすると悪臭はなくなる。丸く熟した果実は碧色で美しい。この実を集め煮出した液で、絹布を染めると美しい空色になる。
ボタンウキクサ(2004年3月28日撮影) オオバナコマツヨイグサ (2002年11月11日撮影)
(サトイモ科)東南アジア原産。根もとから大きな葉が多く出るさまは牡丹の花と似ている。2から3株、昔の火鉢に水を入れ浮かべていたら次々子株が出た。花はミズバショウを小さくしたようで、花の大きさは7から8mmと極めて小さく目立たない。花期は長い。 (アカバナ科)北米原産の帰化植物。百間川でも河川敷の各地で見られる。マツヨイグサの種類は多いが、百間川近辺では、コマツヨイとメマツヨイグサが主流。どちらも黄色い花が咲き、しおれると赤味がかってくる。いわゆる月見草とはこの2つをいうのだろう。晩春から秋まで花期が長い。
コヒルガオ (1998年8月1日撮影) ガガイモ (2002年9月10日撮影)
(ヒルガオ科)ヒルガオに似るが、花が小さく、葉の形も微妙に異なる。最近ではヒルガオをしのぐ勢いである。百間川では、堤防沿いの路傍などに生えていることが多い。花は、夏に咲き、色は淡紅色。アサガオと異なり、昼間ずっと咲いている。 (ガガイモ科)多年生のつる草であるが、夏、葉腋に紫色の花が沢山集まって咲くので人目を引く。珍しい植物ではないが、中流や下流では未確認。種子には長毛があり、風でとばされる。
アメリカフウロ (2002年4月22日撮影) ムラサキカタバミ (2003年6月18日撮影)
(フウロソウ科)「岡山県自生植物目録」によると、終戦後急速に広まった植物とのこと。百間川では意外に少ない。フウロソウ属の植物は美しく可憐な花をつけるものが多く、本種も淡紅紫色で結構美しい。下痢止めに使うゲンノショウコと同属。 (カタバミ科)南米原産。江戸時代に渡来。長く伸びた花茎の先に数個の淡紫赤色の花がつく。畑の雑草としては実に厄介者で、特にムラサキカタバミは白っぽい地下茎を有し、これを残しておくと、すぐ出てくる。百間川でも広範囲で見られる。
参考文献
 岡山県大百科事典       岡山県大百科事典編集委員会 1980
 岡山県自生植物目録      大久保一治著           1989  347p
 岡山花の名所百選       山陽新聞社出版局編       1996  157p
 続岡山を歩く           岡山徒歩の会編          1996  224p
 香りの草花ハーブ        大塚みゆき監修          1999 143p
 花ごよみ花だより        八坂書房編             2003   397p
 咲く順でひける四季の花辞典 鈴木路子監修           2004   335p
 花の名前辞典          浜田豊彦監修            2005    319p
 花ごよみ365            八坂書房編            2005   396p
「花おりおり」1-10巻        湯浅浩史 文 矢野勇ほか    2000-2006
 トップページ                このページの一番上に
〔岡山県立図書館メディア工房〕
《ご参考》デジタル岡山大百科で関連情報を検索する。
  〔 本を探す ・ インターネット上で郷土情報を視聴する ( キーワード 地図 ) ・ レファレンス事例を探す 〕