宗堂桜  岡山各地  花のいろいろ
名称 岡山県自然保護センタ- その2
場所 和気郡和気町多賀
説明 平成3(1991)年11月創設。昔から田んぼ作業や里山の管理が行われていた、100万平方メートルの敷地内に湿生植物園、水生植物園、昆虫の森、虫の原っぱなどの観察施設が作られた。田んぼや里山を復元して、子ども達が稲作りや炭焼きを体験することもできる、四季を通じて自然とふれあうことができる施設。観察プログラムも充実している。また、絶滅の心配される希少種の保護保全にも取り組み、国の特別天然記念物のタンチョウや、絶滅危惧種のヒシモドキなどの育成にも取り組んでいる。
−  アケビ (2004年9月16日撮影) −
(アケビ科アケビ属)落葉つる性木本で数10mにも成長するという。葉は長い柄の先に5枚の小葉がつく。4月ごろ淡紫の花をつけ、果実は熟すると淡紫色で、白粉を帯び縦に裂ける。名の由来は「開け実」から。スーパーで売っているのを見かける。程よい甘みと苦味があり生食可。木通。
ギャラリー
フジバカマ (2002年9月26日撮影) ツリフネソウ (2002年9月18日撮影)
(キク科ヒヨドリ属)やや湿気のあるところに自生。丈1mで全体に芳香がある。秋、淡紫色の小さな頭花。秋の七草の1つ。中国から渡来栽培されたのが野生化したようだ。いまでは野生のものを見ることはまれで、日本では絶滅危惧種。藤袴。 (ツリフネソウ科ツリフネソウ属)晩夏に赤紫色の美しい花をつける。釣舟上部の細い花柄に、数個の花を吊り下げた帆かけ舟に見立てた。後ろに距がある。3枚の花弁は、上が小さく左右の2枚が左右に広がる。ホウセンカは近縁種。釣舟草。水辺に多い。
ヤマホトトギス (2002年9月16日撮影) コマツナギ (2002年9月26日撮影)
(ユリ科ホトトギス属)ホトトギスの仲間は20種ほどあり、そのうち12種が日本特産。半日陰を好む多年草。花は葉腋に2、3個上向きに咲く。山杜鵑草。 (マメ科)名前は、茎の繊維が非常に丈夫なため、馬でもつなぐことができるということに由来。夏秋の頃、数cmの花梗に花(大きさ5mm)が総状に集って3cmくらいの花穂をつくる。駒繋ぎ。
オニバス (1978年8月17日撮影) ミズアオイ (2002年9月16日撮影)
(スイレン科ハス属)一年生水草。日本の池沼に生え、全体に棘を持つ。葉は水面に浮かび皺がある。各地に見られたが、その7割は消滅したと聞く。葉も大きく直径が1mに及ぶこともある。鬼蓮。 (ミズアオイ科)一年草で溜り水に生え、軟質で茎は短い。夏から秋に独特のきれいな薄紫色の6弁花を開く。庭園に栽培し、昔は葉を食用にした。希少種である。水葵。
ナンバンギセル (2002年9月1日撮影) タムラソウ (2002年9月16日撮影)
(ハマウツボ科)一年草。寄生植物。ススキ、ミョウガ、サトウキビなどの根に寄生し、葉緑素を欠く。煙管の雁首に似た花が下向きに咲く。「尾花が下の思い草」という言葉がある。種は世界で最小級。 (キク科)一見アザミのようだが、葉に刺がなく優しい感じ。葉も複葉。花も先が尖らず、頭花の周りは乱れる。別名玉箒。能楽「田村」に玉箒が出てくるのでその関係だろうか。
参考文献
 岡山県自生植物目録      大久保一治著           1989  347p
 家族で楽しむ岡山        山陽新聞社編           1992  262p
 岡山花の名所百選       山陽新聞社出版局編       1996  157p
 続岡山を歩く           岡山徒歩の会編          1996  224p
 香りの草花ハーブ        大塚みゆき監修          1999 143p
 花ごよみ花だより        八坂書房編             2003   397p
 咲く順でひける四季の花辞典 鈴木路子監修           2004   335p
 花の名前辞典          浜田豊彦監修            2005    319p
 花ごよみ365            八坂書房編            2005   396p
「花おりおり」1-10巻        湯浅浩史 文 矢野勇ほか    2000-2006
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〔岡山県立図書館メディア工房〕
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