大正15年5月 岡山市写真帖
吉備の中山細谷川豪渓
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◆説明 「吉備の中山細谷川」
吉備の中山は、備前と備中の国境にある丘陵。東麓に吉備津彦神社、西麓に吉備津神社が鎮座する。南の山頂には両神社の祭神大吉備津彦命陵墓がある。細谷川は、大吉備津彦命陵墓付近を源とする川。
『古今和歌集』の「神あそびのうた」に読人知らずとして「まがねふくきびの中山おびにせる ほそたに河のおとのさやけさ」が収められるなど、古くから多くの歌人、文人に親しまれている。
写真の碑は、吉備津神社本宮社の側にある。表には「吉備中山細谷川古跡」の文字、裏には前述の歌(表記が多少異なる)と解説が国学者野之口隆正(のちに大国隆正)筆、弘化3(1846)年銘で彫られている。

「豪渓」
総社市槇谷から吉備中央町岨谷に続く槇谷川上流の渓谷。大正12(1923)年に国の名勝に指定される。
花崗岩の垂直および水平節理がよく発達した景観は、岡山県下一の奇勝として古くから知られており、藤井高尚や武元登々庵、阪谷朗廬など多くの文人たちが訪れ詩文を寄せている。
1年を通して自然美を楽しむことができるが、秋の紅葉はつとに有名である。

◆参考文献 「吉備の中山細谷川」について
『吉備津神社』 藤井駿著 山陽新聞社 1980
『新編国歌大観 第1巻』 「新編国歌大観」編集委員会編 角川書店 1983
『拓本集覧 倉敷と周辺の碑』 井上雄風編 井上雄風 1975

「豪渓」について
『吉備郡史 下巻』 永山卯三郎著 名著出版 1971
『岡山県名勝誌 復刻版』 高千穂書房 1975
『岡山県史蹟名勝天然紀念物調査報告 第4冊』 岡山県史蹟名勝天然紀念物調査会編 名著出版 1974
『岡山の滝と渓谷』 川端定三郎著 日本文教出版 1985

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 〔岡山県立図書館メディア工房〕
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