アメリカに残されていた映像−終戦直後の岡山         
1. 旧紡績工場の映像

     

                    空襲前の画像
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(ご参考)本映像には、音声はありません。
◆映像解説 : 旧紡績工場の映像

 場所の特定が現時点ではできておらず、目下検証中の映像である。
 戦前、旧市内には紡績工場が点在しており、その内の一つであろう。市内の紡績工場の中で大規模なものが鐘ヶ淵紡績が所有する工場であった。1940(昭和15)年の岡山市街図には旭川東岸の門田の絹糸工場、花畑の岡山工場、岡山駅南側の下中野にあった備前工場が明示されている。このうち備前工場は1943(昭和18)年に日本電気株式会社に売却されているので、映像は門田か花畑の工場のうち、毛・麻を主に取り扱った花畑工場の可能性が大きい。
 花畑の工場は1911(明治44)年3月から操業を開始、梳毛糸を中心に生産を行った。岡山空襲では社宅と一部の付属施設を残して全焼した。被害は梳毛機36920錘に及ぶ。

◆参考文献
 鐘紡株式会社社史編纂室/編集『鐘紡百年史』鐘紡 1988年
 『岡山』岡山市産業課 1930年

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 〔岡山県立図書館〕
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