会陽って何だろう − 寺社の紹介(備中地区) 
リストマーク 名称(ヨミ) 持宝院(ジホウイン)
リストマーク 所在地 笠岡市走出
− 本堂(撮影:1995年) −
リストマーク 寺社の説明 正式には、浄瑠璃山薬王寺持宝院といい、通称、走出薬師〔はしりでやくし〕とも。
宗派:真言宗
開基:天長6(829)年 ※寺伝・縁起等による
本尊:薬師如来
リストマーク 当寺の会陽
起源等 始まりの時期は、不明だが、旧正月7日の夜に会陽が行われていた。しかし、昭和21・2(1946・7)年を最後に途絶えた。
その後は、会陽宝くじ(抽選会陽)として昭和62(1987)年まで実施されていた。
現在の
会陽
現在は、行われていない。
その他 最大の特徴は、薬師本堂の仁王像の宝珠の窓から3本のシンギが投下されることであった。
リストマーク 参考情報 所蔵する 「両界曼荼羅図」(鎌倉時代の作といわれる)、また、岡山県下最古の建長3(1251)年の銘のある梵鐘は、岡山県の重要文化財に指定されている。
また、地元笠岡出身の渡辺元一は、大正3(1914)年、持宝院の大師堂を診察室、薬局にし、離れ座敷を病室にした、無料で治療する施療院「悲眼院」を開院した。
渡辺は診察が受けられない貧しい患者を無料で治療する救済事業に生涯を尽くし、「奇特ノ応援家」「公共ノ事ニ熱中セン医師」と敬慕された。
リストマーク ギャラリー
◆シンギほか一式(撮影:2006年)
※シンギを獲得した際に授与される物一式
◆牛玉と一緒に授与される粉末(撮影:2006年)
※丸谷氏は、漢方薬ではないかと推定
◆シンギほか(撮影:2006年)
※左から束ねた枝シンギ、牛玉紙、大シンギ
◆シンギを束ねたもの(撮影:2006年)
※一番大きな物を大シンギといい、周りに8本あるのが枝シンギという。
 大シンギは、12角形になっている。
◆シンギを開いたもの(撮影:2006年) ◆箱のふたを開けた状態(撮影:2006年)
◆薬師本堂の仁王像の宝珠の窓(撮影:1995年)
◆県内最古といわれる梵鐘(撮影:1995年)
※岡山県指定重要文化財
リストマーク 参考文献 『おかやまの古寺巡礼』 神野 力/著 (1984年)
『浄瑠璃山物語』 (1979年、1986年最終発行)
『薬師本堂再建100周年記念 走出薬師 持宝院の歴史と文化財』 持宝院 (1994年)
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〔岡山県立図書館メディア工房〕
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