宗堂桜  岡山各地  花のいろいろ
名称 河会山野草群生地ほか
場所 美作市河会、和気郡和気町
説明 旧英田(アイダ)町(現:美作市)のほぼ中央にある河会地区山裾の半陰地に、イチリンソウ、ニリンソウ、アズマイチゲ、キバナノアマナ、ヤマブキソウ等の山野草が群生し、地元の保存活動により立春から晩春まで楽しむことができる。
なお、河会地区とは、旧英田郡英田町の東半分にあたり、かつて、河会村と呼ばれていた地区をいう。
− セツブンソウ(1998年3月1日和気町佐伯地区で撮影) −  
(キンポウゲ科)関東以西に分布する小型多年草。山地で旧暦節分の頃咲くのでこの名がつく。2月の末頃、咲き始めていると報せがあり行った。山路の横の斜地に群生していた。直径2cmほどの白から微紅色の花のように見えるのはがく片で、花弁は黄色、蜜線状で小さい。草丈も低く、地面にくっつくように咲いていている。短命植物の1種。晩春には枯れ始め初夏には姿を消す。次第に開発で姿を消すようだ。
ギャラリー
イチリンソウ(2005年5月5日撮影)  イチリンソウ(2006年5月4日撮影)
(キンポウゲ科)草地に自生。春、微紅紫を帯びた梅の花に似た花を20cmほどの花柄につける。近縁種にニリンソウがある。葉は複葉で小葉に深い切れ目がある。 河合山野草群生地のイチリンソウは、群生の様子を写したので、1輪だけ写った写真も紹介したい。二リンソウとの区別はなかなか難しい。高梁市備中地区で撮影。
ラショウモンカズラ (2005年5月5日撮影)  ラショウモンカズラ (1998年4月11日撮影)
(シソ科)長さ4から5cmの明紫色の花が10個ほど同じ向きに咲く。名前は、京都羅生門で渡辺綱が鬼退治で切った鬼の腕にたとえたという。ややおおぶりで見栄えがする花である。 自宅の庭で育てたラショウモンカズラ。あまりいい土ではないが河会の地より日当たりがいいので大ぶりの花を付けた。河会で初めて自生の花を見たときは別の植物かと思った。
 オドリコソウ (2005年5月5日撮影) 河合山野草群生地 (2005年5月5日撮影)
(シソ科)花の形が笠をかぶり踊る人に似ているからついた名前。花色はピンクが主。草丈約30から40cmくらい。比較的大きな花が葉腋毎に輪生する。群生する事が多いのでよく目立つ。 縄の中が群生地。季節が少し遅かったのか、セツブンソウ、アズマイチゲ、キバナノアマナ、ヤマブキソウなど見ることはできなかった。イチリンソウ等も盛りを過ぎていた。
参考文献
 岡山県大百科事典       岡山県大百科事典編集委員会 1980
 岡山県自生植物目録      大久保一治著           1989  347p
 岡山花の名所百選       山陽新聞社出版局編       1996  157p
 続岡山を歩く           岡山徒歩の会編          1996  224p
 香りの草花ハーブ        大塚みゆき監修          1999 143p
 花ごよみ花だより        八坂書房編             2003   397p
 咲く順でひける四季の花辞典 鈴木路子監修           2004   335p
 花の名前辞典          浜田豊彦監修            2005    319p
 花ごよみ365            八坂書房編            2005   396p
「花おりおり」1-10巻        湯浅浩史 文 矢野勇ほか    2000-2006
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〔岡山県立図書館メディア工房〕
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