宗堂桜  岡山各地  花のいろいろ
名称 新庄村のがいせん桜
場所 真庭郡新庄村
説明 明治39(1906)年5月に日露戦争勝利を祝って、旧宿場町を通る街道360mの両側に、5.4mおきに137本のソメイヨシノが植えられ、長く村のシンボルとして大事にされてきた。百歳を越える老木のため、痛んでいる姿も見受けられるが、地元の人の世話により、きれいな桜並木を保っている。
新庄村は、明治5(1872)年に発足、昭和60(1985)年頃から産業振興に力を入れ、特別村民制度や「メルヘンの里」づくりなどを通じ、活性化を図っている。
−  がいせん桜通り(2006年4月16日撮影) −
ちょうど桜祭りの日に合わせて行った。残念ながら、吹く風は冷たく、桜は、いまだ蕾であった。それでも、県内外から多くの花見客で賑わっており、子供たちによる傘踊りもあって、土地の人々に温かく迎えられた楽しい一日であった。
ギャラリー
 ソメイヨシノの蕾(2006年4月16日撮影) 民家前の飾り花(2006年4月16日撮影)
1992年、村は樹木医に依頼して桜の幹の朽ちた部分を取り除きウレタン樹脂を充填、この治療で10から15年の延命が期待されるとのことだ。 街道沿いの民家の前に飾られていた。トサミズキの類であろうか。これだけ、花穂が長いのは初めて見た。木の名前を聞きそこねたのが残念だ。
 街道の風景(2006年4月16日撮影) 出雲街道の説明版 (2006年4月16日撮影)
旧街道には本陣、脇本陣跡をはじめ古い町屋など歴史的建造物が並んでいる。また、桜並木のすぐ横を流れる水路には、せせらぎの音が聞こえ、鯉なども泳いでいる。 新庄村は江戸時代、この先の四十曲〔しじゅうまがり〕峠という難所を控え、宿泊する人も多く、出雲街道の宿場町として栄えた。現在でもその面影が残っている。
参考文献
 角川日本地名大辞典 33 岡山県  「角川日本地名大辞典」編纂委員会/編  1989
 岡山県自生植物目録      大久保一治著           1989  347p
 岡山花の名所百選       山陽新聞社出版局編       1996  157p
 続岡山を歩く           岡山徒歩の会編          1996  224p
 香りの草花ハーブ        大塚みゆき監修          1999 143p
 花ごよみ花だより        八坂書房編             2003   397p
 咲く順でひける四季の花辞典 鈴木路子監修           2004   335p
 花の名前辞典          浜田豊彦監修            2005    319p
 花ごよみ365            八坂書房編            2005   396p
 岡山の花ごよみ         前川 満著             2006  156p
「花おりおり」1-10巻        湯浅浩史 文 矢野勇ほか    2000-2006
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〔岡山県立図書館メディア工房〕
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