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◆文字 |
岡山県庁 |
岡山市石関町に在り明治十二年の建築に成る此地四百余年前は一の沙山
にして天神山と称し菅原道真を奉祀せる祠殿ありしか池田氏来りて大守
となるや其の祠殿を岡山神社の境内に移し支封池田氏の邸宅を置きたり
土地高燥にして岡山市街を東西南北に瞰下す
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◆説明 |
「岡山県庁」について |
明治4(1871)年7月、明治新政府は廃藩置県を断行し、藩は県へと名前を変えた。同年11月、現在の岡山県域には岡山県・北条県・深津県(のち小田県)の3県が設置され、明治8(1875)年には岡山県・北条県の2県、翌9(1876)年には岡山県1県となった。
明治12(1879)年5月12日、それまで岡山市天神山のふもとにあった岡山県庁が高台に新築となり、開庁式が挙行された。岡山で最初の洋館であり、開庁式後の祝宴は神戸からコックを呼び寄せ、岡山での大規模な洋食宴会の最初になったという。時の県令は高崎五六であった。
岡山最初の洋館も、昭和20(1945)年6月29日の空襲で消失した。
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◆参考文献 |
「岡山県庁」について |
『岡山県史 第10巻 近代1』 岡山県史編纂委員会編 岡山県 1985
『岡山県政史 明治・大正編昭和前期編』 岡山県 1967
『岡山県の成立』 岡山県立記録資料館 2005
『岡山県庁ものがたり』 蓬郷巌著 日本文教出版 1963
『岡山事物起源』 吉岡三平編 日本文教出版 1974
『山陽新報マイクロフィルム』(明治42年5月12日)
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〔岡山県立図書館メディア工房〕 |
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