|
◆文字 |
児島郡琴浦町織物製品 |
寛政の頃真田帯地の製造を為せるを其の起源とし尓後漸次発展して袴地
雲斎 腿帯子 小倉洋服地 等をも産出するに至り本県機業の中枢を為し
一箇年の産額五百万円に達す
|
◆説明 |
「児島郡琴浦町織物製品」について |
琴浦町における織物の歴史は寛政元(1789)年における真田の作製に始まるという。町村別の数字までは分からないが、この頃(大正年間)を通じて、織物総価額の30%前後を児島郡の価額で占めている。
琴浦町において繊維産業(特に綿織物)が盛んになった要因としては、明治15(1882)年の下村紡績所の開業、大正4(1915)年の与田銀染料による硫化黒の生産開始などがあったと考えられる。
その後、中心となる商品は細幅織物-足袋-学生服・作業服-ジーンズと移り変わったが、琴浦は「繊維の町児島」の代名詞ともいえる存在であったと言えよう。
なお、写真解説にある腿帯子(たいたいつ)とは、中国人服の下袴の裾を束ねる布のことである。
|
◆参考文献 |
「児島郡琴浦町織物製品」について |
『琴浦町誌』 田辺文男著 琴浦印刷 1950
『岡山県児島郡誌』 私立児島郡教育会編 文献出版 1977
『児島機業と児島商人』 角田直一著 児島青年会議所 1975
『下村紡績所』 角田直一著 児島鷲羽ライオンズクラブ 1988
『岡山県統計書 大正元年〜大正8年』 岡山県 1914〜1921
『岡山県統計年報 大正9年〜昭和2年』 岡山県 1922〜1929
『文化性豊かな児島繊維産業へのシステム研究』 岡山県中小企業研修情報センター 1984
|
|
|
|
|
|
|
|
トップページ − 写真の一覧
|
|
〔岡山県立図書館メディア工房〕 |
《ご参考》デジタル岡山大百科で関連情報を検索する。 |