大正15年5月 岡山市写真帖
岡山駅・旭川岸
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◆説明 「岡山駅」
岡山駅は山陽鉄道の三石-岡山間開通に伴い、明治24(1891)年3月18日に開業した。同年4月25日には岡山-倉敷間が開通。その後も、中国鉄道津山線、中国鉄道吉備線、宇野線、伯備線、赤穂線が全通し、岡山市の玄関として発展し、現在へと至っている。
大正15(1926)年11月12日には開業以来の木造駅舎が手狭となり、鉄筋コンクリート造りの駅舎に改築された。
駅前には多くの人力車が客待ちで並んだ。人力車はその後、自動車の普及により昭和26(1951)・翌27(1952)年ごろを境に姿を消していった。

「旭川岸」
写真は多数の船が停泊している。
旭川では高瀬舟を利用した荷物輸送が盛んであった。現在の岡山市出石町・石関町あたりは主として美作からの材木、炭、薪を積んだ高瀬舟でにぎわった。
また、船着町(現、岡山市京橋町・京橋南町あたり)は四国、阪神地方などへの海運で栄えた町であった。城下町の海運の玄関で、各種の問屋や仲買商が集まっており、豪商として有名な河本家は同町に住んでいた。河本立軒(こうもとりっけん)は同家の出身であり、有志の子弟を教育する郷学でもあり図書館の草分けともいえる「経誼堂(けいぎどう)」を創立した。

◆参考文献 「岡山駅」について
『写真集 岡山の鉄道』 山陽新聞社 1987
『岡山の駅』 難波数丸著 日本文教出版 1972
『岡山の乗り物』 蓬郷巌著 日本文教出版 1998

「旭川岸」について
『岡山市の地名』 岡山市地名研究会著 岡山市 1989
『岡山市史 人物編』 岡山市史編集委員会編 岡山市 1968

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 〔岡山県立図書館メディア工房〕
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