大正15年5月 岡山市写真帖
瓶井の塔・五百羅漢
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◆説明 「瓶井の塔」
岡山市国富の瓶井(みかい)山(操山と思われる)の中腹にある多宝塔。
後楽園の借景としても知られる塔は、瓶井山禅光寺安住院の多宝塔である。現存する棟札から寛延4(1751)年の建立がわかる。
禅光寺は、江戸時代中期までは寺中10院以上を数え繁栄していたが、その後衰退し、現在では安住院と普門院を残すのみである。
また、瓶井の赤門として知られる仁王門(室町中期と考えられる)も安住院の建築物であり、多宝塔とともに県指定重要文化財となっている。

「五百羅漢」
少林寺は岡山市国富にある臨済宗の寺院。山号は国富山。
少林寺の羅漢堂は、五百羅漢として知られた145体の羅漢木像を安置していたが、昭和14(1939)年の火災で焼失した。
羅漢堂は天明8(1788)年に落成。桁行10間、梁間3間入母屋造本瓦葺、四方に廂をおろした大建築で内部に檀を設けて本尊釈迦如来と羅漢像を安置したものであった。

◆参考文献 「瓶井の塔」について
『岡山市史 宗教教育編』 岡山市史編集委員会編 岡山市 1968
『岡山市史 第5巻』 岡山市役所編 明治文献 1975
『岡山市指定重要文化財安住院本堂保存修理報告書』 岡山市教育委員会 1993
『岡山後楽園史 通史編』 後楽園史編纂委員会編 岡山県郷土文化財団 2001

「五百羅漢」について
『岡山市史 第5巻』 岡山市役所編 明治文献 1975
『岡山市史 宗教教育編』 岡山市史編集委員会編 岡山市 1968
『写真集 明治大正昭和 岡山』 蓬郷巌編 国書刊行会 1978

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 〔岡山県立図書館メディア工房〕
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