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◆説明 |
「吉備の中山細谷川」 |
吉備の中山は、備前と備中の国境にある丘陵。東麓に吉備津彦神社、西麓に吉備津神社が鎮座する。南の山頂には両神社の祭神大吉備津彦命陵墓がある。細谷川は、大吉備津彦命陵墓付近を源とする川。
『古今和歌集』の「神あそびのうた」に読人知らずとして「まがねふくきびの中山おびにせる ほそたに河のおとのさやけさ」が収められるなど、古くから多くの歌人、文人に親しまれている。
写真の碑は、吉備津神社本宮社の側にある。表には「吉備中山細谷川古跡」の文字、裏には前述の歌(表記が多少異なる)と解説が国学者野之口隆正(のちに大国隆正)筆、弘化3(1846)年銘で彫られている。
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「豪渓」 |
総社市槇谷から吉備中央町岨谷に続く槇谷川上流の渓谷。大正12(1923)年に国の名勝に指定される。
花崗岩の垂直および水平節理がよく発達した景観は、岡山県下一の奇勝として古くから知られており、藤井高尚や武元登々庵、阪谷朗廬など多くの文人たちが訪れ詩文を寄せている。
1年を通して自然美を楽しむことができるが、秋の紅葉はつとに有名である。
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◆参考文献 |
「吉備の中山細谷川」について |
『吉備津神社』 藤井駿著 山陽新聞社 1980
『新編国歌大観 第1巻』 「新編国歌大観」編集委員会編 角川書店 1983
『拓本集覧 倉敷と周辺の碑』 井上雄風編 井上雄風 1975
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「豪渓」について |
『吉備郡史 下巻』 永山卯三郎著 名著出版 1971
『岡山県名勝誌 復刻版』 高千穂書房 1975
『岡山県史蹟名勝天然紀念物調査報告 第4冊』 岡山県史蹟名勝天然紀念物調査会編 名著出版 1974
『岡山の滝と渓谷』 川端定三郎著 日本文教出版 1985
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〔岡山県立図書館メディア工房〕 |
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