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神輿をぶつけ合う意味について
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①『祭・芸能・行事大辞典 上』(朝倉書店)p602 「喧嘩祭」の項に「年占,豊作占で,複数の神輿が先駆けの競争をしたり,ぶつけあったりして,優劣を競う場合がある」との記述あり。
②『日本民俗大辞典 上』(吉川弘文館)p577 「喧嘩祭」の項に「勝敗によって神意を問い、その年の吉凶を占う年占など対立・対抗あるいは競争が行事の中心・・」との記述あり。
よく知られている祭りとして「妻鹿のけんか祭り(灘のけんか祭り)」「伊万里のトンテントン」「天津神社のけんか祭り」があり、由来を調べたところそれぞれ異なっている。
「妻鹿のけんか祭り」
③『日本民俗芸能事典』(第一法規出版)p598に「伝説としては、松原八幡神社の祭神である神功皇后が新羅から帰る途中、この白浜の浜にたちより、船についたかきを掻き落とした故事によりはじめられたというが、それ故に神輿をはげしくつき合わせ、より激しい程に神意に叶ったものだとする。」との記述あり。
④『祭礼行事 兵庫県』(おうふう)p42、⑤『四季 日本の祭り』(毎日新聞社)p292、⑥『日本の祭り文化事典』(東京書籍)p559 にも同じような記述あり。
⑦『祭・芸能・行事大辞典 下』(朝倉書店)p1657 の記述は、「神輿をぶつけ合うほど神が喜ぶとも,神が海中から出現する際,体についた牡蠣を落とす様子を表すともいい」となっている。
「伊万里のトンテントン」
⑧『祭礼行事 佐賀県』(桜楓社)p112に「・・この祭りの由来は明らかではないが、南北朝の故事にのっとって、戸渡島神社のだんじりは足利方、香橘神社の荒神輿は楠木方を意味し、両者の抗争をあらわしたものだという。」との記述あり。
⑨『祭りを旅する 4』(日之出出版)p129 にも同じような記述あり。
③『日本民俗芸能事典』p839にはもう少し詳しい記述あり。
「天津神社のけんか祭り」
⑩『祭礼行事 新潟県』(桜楓社)p42に「・・神輿のぶつかり合いは、神威をいや増すものであるが、男女神のぶつかり合いは神婚を意味し、五穀豊穣、大漁、子孫繁栄をあらわすのであろう。・・」との記述あり。
⑪『祭りを旅する 1』(日之出出版)p124、⑤『四季 日本の祭り』p112、⑥『日本の祭り文化事典』p312には豊作・豊漁の祈願と書かれている。
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岡山県立図書館
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