回答内容
岡山城下(現岡山市)出身の小説家。1869(明治2)年8月12日~1934(昭和9)年11月3日。本名は江見忠功。1881(明治14)年、軍人を志して上京。1888(明治21)年、尾崎紅葉が主宰する硯友社に参加、文筆活動に入る。明治後半から通俗小説を意欲的に執筆し、明治の人気作家の一人となる。1927(昭和2)年の『自己中心的明治文壇史』は文学史上貴重な一作となっている。文学の他に相撲や考古学、演劇など幅広い興味関心を持ち、シェイクスピアの『オセロ』は、のちに水蔭の翻訳で上演された。主な作品に『朝嵐』(青木嵩山堂 1895年)、『海底の噴火』(青木嵩山堂 1907年)、『地底探検記』(博文館 1907年)、『二人女王』(青木嵩山堂 1906年)、『月と梅』(博文館 1901年)、『蛮勇の人』(樋口隆文館 1917年)が、また『水蔭行脚全集』全8巻(江水社 1932-1935年)がある。
回答館・回答団体
岡山県立図書館