回答内容

　久米北条郡大倭村（現津山市）出身の詩人・英文学者。本名は矢野禾積（かづみ）。1893（明治26）年3月11日～1988（昭和63）年5月21日。津山中学校在学中から『文章世界』、『秀才文壇』等にさかんに投稿。第三高等学校（三高）を経て京都帝国大学へ進学したのちは、上田敏らの指導を受ける。卒業後は三高、京大で教鞭をとり、その傍ら日本文学史の研究に功績をあげた。特に日本近代詩の研究に優れ、『蒲原有明研究』などの名著を残している。戦後も大学教授を歴任、終生学究生活を送った。また、詩作にも優れ、1919（大正8）年に第一詩集『黙祷』を刊行、以後『幻塵集』、『影』などの詩集を刊行している。『矢野峰人選集』全2巻（国書刊行会　2007年）がある。

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