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ホタルの成虫は甘い水を好むか
質問内容
回答内容
以下のとおり、①では、ホタルは甘い水を好むとは言えないが、②と③では、ホタルは甘い水を好む、もしくはホタルの寿命に影響していることが分かる。④と⑤には、甘い水についての記載がない。
①では、捕まえたホタルのうち一つの箱には砂糖水を、もう一つの箱には谷の水を霧吹きでかける実験を行い、「さとう水をやったホタルは、二日から五日ぐらいのあいだで、みんな死んでしまいました。谷の水をやったほうは、まだ元気に生きています。」と記載されている。
②では、ホタルについて「成虫になると、水しか口にしない。」「ウリのしるなどのあまいものが大すきだ。」とあり、写真も掲載されている。
③は筑波大学「科学の芽」賞中学生部門の受賞作品であり、実験の結果、自然環境では1週間程度で死んでしまうホタルを4週間程飼育することに成功している。その要因を「スイカやメロンの汁を飲み、スイカやメロンの汁に含まれていた糖分がエネルギーとなって長生きできたのだろう」と考察している。
④では、ホタルは「大あごはあってもほとんど機能しません。毒液や消化液を分泌することもできません。ただし、ホタルは乾燥に耐える力が弱いので、水分だけは吸う必要があります。このために、口には「はけ」のような器官があり、それを夜露などに浸して、筆に墨汁をたっぷり含ませるようにして水分を吸っています。成虫になると水を吸う以外は、幼虫時代に蓄えた栄養だけで生きなければなりません。」とある。頭部、水を飲む写真も掲載されている。
⑤では、ホタルは「幼虫時代にたくわえた栄養が十分に体にあるので、成虫になってからはえさをとりません。水だけ飲んで過ごします。」と記載されている。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
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