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トビウオの滑空のしくみ

質問内容

トビウオの滑空のしくみについて記載のある子ども向けの本を見たい。

回答内容

①『魚』(学研の図鑑LIVE 7)には、「トビウオは発達した胸びれや腹びれを翼のように広げて、海面近くを滑空します。滑空時のスピードは時速50㎞を超えるともいわれています。トビウオは捕食者から逃げるために、空を飛びます。その飛行距離は100m以上にもなります。」と記載がある。

②『なぜ?の図鑑 魚』には、「トビウオは何メートルとべるの?」の中で、「トビウオは、マグロやカツオなど、大きな魚におわれているときに、海面からとび出してとんでにげます。ひれを広げて、海面をグライダーのようにひくく長くとびます。1びょう間で10~20メートルとぶことができ、1回で300メートルもとぶことがあります。」「トビウオがとべるきょりは新かん線のおよそ12りょう分と同じくらいの長さです。」「トビウオは、おびれを左右にはげしくうごかしていきおいをつけ、海面からとび出し、むなびれとはらびれを大きく広げてグライダーのようにとびます。れんぞくでとんだり、むきをかえたりすることもできます。」と記載がある。

③『魚・水の生物のふしぎ』には、「トビウオの滑空」の項目の中で、「トビウオ科の魚は、すべての魚のなかで、長い距離を滑空することのできる、ただひとつのグループです。サケやボラなどは、高くジャンプするだけで、トビウオのように水面から離れたまま、何百メートルも水平に滑空することはできません。飛行機でいえば、主翼にあたるトビウオの胸びれはとても大きく、ひれを支える骨や動かす筋肉もよく発達しています。尾びれで勢いをつけて水面から飛び出したトビウオは、おもにこの胸びれで風をとらえ、グライダーのように滑空するのです。多くの種は、腹びれも発達していて、飛行機でいえば補助翼のような働きをするため、腹びれが発達していない種に比べて、より長い距離を滑空することができます。」「トビウオは、ふつう、海面から30~40cmのところを滑空する。」と記載がある。
 さらに、「トビウオの滑空のしかた」について、「①ひれをたたみ、尾びれで泳いで、スピードをつける。」「②勢いよく水面から飛び出し、すばやく胸びれと腹びれを広げる。」「③十分なスピードがついたら、尾びれを水から離して滑空する。」と解説がある。

④『魚・貝の生態図鑑』には、「トビウオはなぜ空を飛ぶのか」という項目の中で、「トビウオは大きな魚に追われると、空中に飛び出し、滑空して遠くまで逃げる。このとき、尾びれを激しく振って助走し、勢いをつけて飛び上がる。飛行機でいえば主翼にあたる大きくて横幅のある胸びれをいっぱいに広げ、やはり広げた腹びれを水平尾翼のかわりにして、安定した滑空に入る。滑空しても危険が去らない場合は、旋回して飛行コースを変えたり、着水後、尾びれだけを水につけてあおぎ、続けて滑空することもできる。」と記載がある。
 また、「トビウオとグライダー」の項目の中で、「滑空距離を伸ばすには、グライダーのように翼が長いほどよい。トビウオも長距離を飛ぶために、長く伸びたひれをいっぱいに広げて滑空性能をあげる。そして、グライダーのような姿勢をとることで、100m以上も飛ぶことができる。」と記載がある。
 「トビウオの親子」の項目の中では、「トビウオは、稚魚のときは表層生活に適応するためにヒゲがある。しかし、成魚では滑空の妨げになるので、なくなってしまう。」と記載がある。
 さらに、「飛び方」については、「トビウオは、ある一定高度を、速度を少しづつ落としながら水平飛行する。したがって、最初に高く飛び上がってしまうと、初速がなくなり、結局飛行距離は短くなってしまう。」と記載がある。

⑤『魚』(ポプラディア大図鑑WONDA 6)にも、資料②と同様の記載がある。 

回答館・回答団体

岡山県立図書館

カテゴリ情報

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トビウオの滑空のしくみ

(トビウオノカックウノシクミ)

回答した図書館または団体
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または団体

岡山県立図書館

(オカヤマケンリツトショカン)

情報源(回答)
情報源(回答)

①『魚 学研の図鑑LIVE7』 学研教育出版,2015,247p. 参照はp.6.
②『なぜ?の図鑑 魚』 学研プラス,2016,128p. 参照はp.50-51.
③『魚・水の生物のふしぎ』 ポプラ社,2008,223p. 参照はp.76-77.
④『魚・貝の生態図鑑』 学研教育出版,2011,172p. 参照はp.102-103.
⑤『魚 ポプラディア大図鑑WONDA 6』 ポプラ社,2013,223p. 参照はp.93.

NDC分類
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487:脊椎動物

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