井原沿線空の旅 − 資料編
井笠鉄道記念館
開通式典 井原線沿線
車窓より(ビデオ)
井笠鉄道記念館
井笠鉄道記念館

井笠鉄道記念館

 井原笠岡軽便鉄道の設立70周年を記念する1981年に、旧新山駅を岡山県道48号笠岡美星線沿いに鉄道記念館を設立した。この記念館には、蒸気機関車をはじめ、客車・貨車・その他、構内に設置されている機器などを展示しているので、軽便鉄道時代の姿を見ることができる。

沿革

明治 44年(1911) 7月 1日   井原笠岡軽便鉄道を設立。
大正  2年(1913)11月17日   本線 笠岡〜北川〜井原間が開業。
〃   4年(1915)11月26日   井笠鉄道に改称。
〃   10年(1921)10月25日  矢掛線 矢掛〜北川間が開業。
〃   11年(1922) 4月 9日   両備軽便鉄道高屋線として高屋〜神辺間が開業。
〃   14年(1925) 2月26日  両備軽便鉄道は両備鉄道に社名変更。
昭和  8年(1933) 9月 1日   両備鉄道の両備福山〜府中町国有化に伴い、高屋〜神辺間を
                     神高鉄道へ譲渡。
昭和 15年(1940) 1月 1日   神高鉄道を合併し、井原〜神辺間が神辺線となる。
〃   42年(1967) 3月 31日  矢掛線・神辺線を廃止。線路用地は鉄道建設公団に買収される。
〃   46年(1971) 3月 31日  井笠鉄道廃止。鉄道から撤退してバス会社となる。

 (軌道 762mm(JRは1067mm )で小型車輌のため「マッチ箱」と呼ばれて親しまれた。)
井笠鉄道沿線図

井笠鉄道沿線図

本線 19.4km
  笠岡―鬮場(くじば)―大井村―小平井―吉田村―新山―北川―薬師―木之子―七日市―井原
矢掛線 5.8km
  北川―備中小田―毎戸―本堀―川面―矢掛
神辺線 11.8km
  井原―出部―下出部―高屋―両備金光―御領―両備国分寺―湯野―神辺

※撮影:平成11(1999)年2月
一号蒸気機関車
◆一号蒸気機関車

※撮影:平成11(1999)年2月
(旧)新山駅表示板
◆(旧)新山駅表示板

※撮影:平成11(1999)年4月
一号蒸気機関車
◆一号蒸気機関車

1号機関車(蒸気機関車) ホハ1(木造客車) 

※撮影:平成11(1999)年4月
ホハ1(木造客車)
◆ホハ1(木造客車) ホワフ1(木造貨車)
保線第2区詰所
◆保線第2区詰所
タブレット閉そく装置
◆タブレット閉そく装置
鉄道グッズ展示棚
◆鉄道グッズ展示棚

合図灯、制帽等が展示されている。

廃車のゆくえ


 廃線まで活躍していた大半の車輌は、解体しないで鬮場(くじば)車庫に保管していたので多く残っていた。しかし、昭和55年(1980)2月21日深夜、車庫敷地内に侵入した不法男が車輌に放火し、多くの車体に損傷があったが、修理復元されて多くの車体が、余生を各地で意義ある活躍をしている。

○井原鉄道記念館(旧新山駅)
   1号機関車(蒸気機関車) ・ホハ1(木造客車) ・ホワフ1(木造貨車)

○笠岡交通公園(井原鉄道本社前)
   ホジ9(気動車)

○井原市七日市公園
   9号機関車(蒸気機関車)

○井原市笹賀町経ケ丸グリンパーク(子供の村)
   ホジ101(気動車) ・ホハ12(客車)

○福山市新市クラシックゴルフ
   3号機関車(蒸気機関車) ・ホハ12(客車)

○福山市神辺町太陽保育園
   ホハ11(客車)

○岡山市池田動物園
   2号機関車(蒸気機関車)

○下津井電鉄(旧下津井駅)
   ホジ3(気動車)

  ☆その他、県外にも移転している車輌も多い。
参考情報
井笠鉄道株式会社、井笠鉄道記念館への聞き取り
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〔岡山県立図書館メディア工房〕
《ご参考》デジタル岡山大百科