大正15年5月 岡山市写真帖
岡山図書館・通俗教育館
前の写真へ    画像一覧    次の写真へ
◆説明 「岡山図書館」
岡山市立図書館の歴史は大正5(1916)年、虎大尽と言われた山本唯三郎の寄附申し出による設置認可に始まる。名称は岡山市立岡山図書館として、岡山市小橋町に開館し、一般閲覧を開始したのは大正7(1918)年12月8日のことであった。翌8(1919)年には名称を岡山図書館と改称している。この当時、県都に県と市の図書館があったのはほかに東京と秋田だけであったという。
昭和20(1945)年6月29日の空襲で、疎開図書300冊を残し建物・蔵書ともに罹災した。
戦後は円常寺客殿、旭東幼稚園、弘西国民学校、内山下国民学校、岡山市公会堂(内山下)、元岡山市水道課倉庫を転々とした。昭和24(1949)年、内山下の元岡山市産業文化博覧会教育館を増改築し開館。昭和36(1961)年、烏城公園内科学博物館の建物に移転。昭和39(1964)年には下石井公園に岡山市立図書館として開館した。
現在では下石井公園の図書館を岡山市立幸町図書館として、二日市に岡山市立中央図書館が開館している。

「通俗教育館」
岡山通俗教育館は自然科学に関する標本や模型、図画、写真などを陳列して教育産業の発達に資する目的で大正4(1915)年岡山市小橋町に設立された。
大正8(1919)年ごろより各種展覧会なども行うようになり、年間5万人を越える入館者を数えていたが、経営難の結果昭和10(1935)年度限りで閉鎖となった。
閉鎖後は建物の一部を撃剣道場、珠算教室などに利用した。

◆参考文献 「岡山図書館」について
『岡山市百年史 下巻』 岡山市百年史編さん委員会編 岡山市 1991
『60年の歩み』 岡山市立図書館創立60周年記念誌委員会編 岡山市立図書館 1977
『岡山の図書館』 黒崎義博著 日本文教出版 1991

「通俗教育館」について
『岡山市教育会五十年略史』 岡山市教育会 1936

トップページ    −    写真の一覧
 〔岡山県立図書館メディア工房〕
《ご参考》デジタル岡山大百科で関連情報を検索する。