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(一)

【解読文】


   享保十四年己酉
     象従長崎江戸江参候ニ付御領内通候一件

 一 長崎御奉行 渡辺出雲守殿ニ而、 安東七郎大夫
   御渡し被成候御書付写
     二月十四日渡部出雲守殿御宅ニ而七郎大夫江
     御渡之御書付、長崎より段々申触も可有
     御座候得とも、為心得相渡候由被仰聞、
     并大久保下野守殿より道中へ御申触之趣、


【読み下し文】


   享保十四年己酉(つちのととり)
     象長崎より江戸へ参り候(そうろう)につき御領内通り
     候一件

 一 長崎御奉行渡辺出雲守(いずものかみ)殿にて安東七郎大夫
    (あんどうしちろうだゆう)
へ御渡しなされ候御書付(かきつけ)
   写し
     二月十四日渡辺出雲守殿御宅にて七郎大夫へ御渡し
     の御書付、長崎より段段(だんだん)申し触れもござ
      (御座)あるべく候(そうら)(得)ども、心得として(為)
     あい(相)渡し候由(よし)(おお)せ聞けられ、並びに(并)
     大久保下野守(しもつけのかみ)殿より道中へ御申し触れ
     の趣(おもむき)