(三十一)
【解読文】
伊木豊後
三月廿三日
安東七郎大夫様
大久保岡右衛門様
生駒喜左衛門様
別紙申入候、猪衛門忌中ニ付、拙者
一名ニ而及御答候、以上
三月廿三日
右三人当
当十二日不意之御飛脚大井川二日
逗留之由ニ而、一昨廿一日之晩到着、
殿様、御前様、若殿様倍御機嫌能被成
御座候由、恐悦奉存候
一 長崎より象ニ付参候役人通詞宛之
【読み下し文】
伊木豊後(いぎぶんご)
三月二十三日
安藤七郎大夫(あんどうしちろうだゆう)様
大久保岡右衛門(おおくぼおかえもん)様
生駒喜左衛門(いこまきざえもん)様
別紙申し入れ候(そうろう)、猪右衛門(いえもん)忌中に つき、拙者(せっしゃ)一名にて御答えに及び候、以上
三月二十三日
右三人当て
当十二日不意(ふい)の御飛脚大井川二日逗留(とうりゅう)
の由(よし)にて、一昨(いっさく)二十一日の晩到着、
殿様、御前様、若殿様ますます(倍)御機嫌(きげん)
よ(能)くござ(御座)なされ候由、恐悦(きょうえつ)存じ
たてまつ(奉)り候
一 長崎より象に付き参り候役人・通詞(つうじ)宛の
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