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(三十八)

【解読文】

    新藁    弐百斤
    笹ノ葉   百五拾斤
    草     百斤
     但、いたぶかつら 姫草
    芭蕉    弐本
     但、土付より切候而
    橙     五十
    久年母   三十
    太唐米   八升
    饅頭    五十
     但、あんなし
    湯水
    右者昼夜之分
    一 船渡之所ハ馬五疋程乗候船用意可被致候、
      尤、簀板斗ニ而者難相成、厚ミ六、七寸之
      角木平並、其上土を薄置、陸地より船ニ


【読み下し文】


    新藁(わら)    二百斤(きん)
    笹の葉     百五十斤
    草       百斤
     但し、いたぶかずら、姫草
    芭蕉(ばしょう)  二本
     但し、土付(つちつき)より切り候て
    橙(だいだい)   五十
    九年母(くねんぼ) 三十
    大唐米(たいとうまい) 八升(しょう)
    饅頭(まんじゅう)   五十
     但し、あんなし
    湯水
    右は、昼夜の分
    一 船渡しの所は馬五匹ほど乗り候(そうろう)
      船用意致さるべく候、尤も、簀板(すいた)
      ばか(斗)りにてはあい(相)なりがた(難)く、
      厚み六、七寸(すん)の角木平(たい)らに並べ、
      その上に土を薄く置き、陸地より船に