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(五十九)

【解読文】

  御歩行壱人    以上

 一 野間五左衛門より左之通伺出
    象通り候節、栄光院様森下口会所屋敷へ御出可
    被遊儀、村上勘左衛門へ被仰聞候様ニと奉存候、
    少々ハ取繕申品も可有御座哉、掃除等
    為申付候、急ニ而者如何と奉存候、右申上候、
    以上
      四月二日      野間五左衛門
      


【読み下し文】

  御歩行(かち)一人  以上

 一 野間五左衛門より左(さ)の通り伺い出(い)
    象通り候(そうろう)せつ(節)、栄光院(えいこういん)
    森下口(もりしたぐち) 会所屋敷へ御出で遊ばさるべ
    き儀、村上勘左衛門(むらかみかんざえもん)へ仰(おお)
    せ聞けられ候ようにと存じたてまつ(奉)り候、少少
     (しょうしょう)は取り繕い申す品もござ(御座)あるべ
    きや、掃除等申し付けさせ(為)候、右申し上げ候、
    以上
                野間五左衛門
      四月二日