(七十六)
【解読文】
宜相計候様ニと、江戸御留守居共へも被仰
遣由、委細書付ハ未出来申候由、
御帰城之上、可被入御覧候由、
右御紙面相達御耳申候、恐惶謹言
四月廿日 池田要人
伊木豊後様
日置猪右衛門様
大御目中より出ル書付
酉四月十三日、象御領分罷通候節
行儀覚
一 備中下道郡矢田村より岡山町会所迄
御先歩行 福尾宗介
山田長三郎
御歩行目付 村木吉兵衛
【読み下し文】いれる
宜(よろ)しくあい(相)計らい候(そうろう)ように
と、江戸御留守居(るすい)どもへも仰(おお)せ
遣わさるる由(よし)、委細書付(かきつけ)は未だ
出来申さず候由、御帰城の上、御覧に入(い)れ
るべく候由、右御紙面御耳にあい達し申し候、 恐惶謹言(きょうこうきんげん)
池田要人(いけだかなと)
四月二十日
伊木豊後様
日置猪右衛門様
大御目付中より出(いづ)る書付
酉(とり)四月十三日、象御領分まか(罷)り通り
候せつ(節)行儀(ぎょうぎ)覚(おぼ)え
一 備中下道(しもつみち)郡矢田(やた)村より岡山
町会所(まちかいしょ)迄
御先歩行(さきかち)
福尾宗助(ふくお*そうすけ)
山田長三郎(やまだ*ちょうざぶろう)
御歩行目付(かちめつけ)
村木吉兵衛(むらき*きちべえ)
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