左頁の拡大】 【頁の拡大】 【右頁の拡大


(七十七)

【解読文】

    右之者共附添来、右は前廉より御国境江
    参居申、象御領分江入候ハヽ付添参、翌日
    町会所出足より御国境三石迄
              御先歩行
                遠藤三郎右衛門
                小林市郎兵衛
              御歩行目付
                平野久右衛門

    右之者共付添参候
   一 右之通御先歩行、御歩行目付御附被成候
     ニ付、先払之御足軽、御歩行目付差図ヲ
     請、相勤候様ニ申付ル
   一 象岡山着之節、町中行儀見分見
     廻り       御歩行目付
       十三日万町より  村主為右衛門
       町会所迄     有賀権八郎
                軽部与次兵衛
              御先歩行
                斎藤甚内

【読み下し文】

    右の者ども付き添い来たり、右は前廉(まえかど)
    より御国境へ参りお(居)り申し、象御領分へ
    入(い)り候(そうら)わば付き添い参り、翌日
    町会所(まちかいしょ)出足(しゅっそく)より
    御国境三石(みついし)まで
              御先歩行(さきかち)  
                遠藤三郎右衛門(えんどうさぶろうえもん)
                小林市郎兵衛(こばやしいちろうべえ)
              御歩行目付(かちめつけ)
                平野久右衛門(ひらの*きゅうえもん)

    右の者ども付き添い参り候(そうろう)
   一 右の通り御先歩行、御歩行目付御附けなされ候
     につき、先払いの御足軽(あしがる)、御歩行目付
     指図を受け、あい(相)勤め候ように申し付くる
   一 象岡山着(ちゃく)のせつ(節)、町中(まちじゅう)
      行儀(ぎょうぎ)見分見廻り
                 御歩行目付
       十三日万(よろず)町より  村主為右衛門(すぐりためえもん)
       町会所まで       有賀権八郎(*ありが*ごんぱちろう)    
                   軽部与次兵衛(かるべよじべえ)
                 御先歩行
                   斎藤甚内(さいとうじんない)