![]() |
霧(きり)のおはなし − 説明その3 − |
その2からのつづき |
![]() |
このときの大気の状態(続き) | ||
|
|||
|
つまり、下ほど重い状態というのは、その状態を続けやすいけど、上ほど重い状態というのは続けにくいんだ。ここで、前者のことを「安定」した性質をもつと名づけてみよう(後者の場合は、「不安定」ということになるね)。 第3図の150m以下の空気は安定であって、その状態を続けようとしているということだ。ということは、150m以下の空気の中に何かがあったとすると、その何かはず〜っとその中に居続けようとするんだ。その何かが、小さな水滴だと霧であって、その霧が地上150mの空気の層の中に居続けようとしていることになるんだね。 |
|||||
|
|||||
![]() |
まとめ | ||||
写真からわかることは、 (1)霧の上面の形はロールパン状のものや、形の決まらないもやもやしたものがある。 (2)このときの霧の厚みはほぼ100mあまりであった。 (3)その厚みはその付近での空気の安定な層の厚みと同じであった。 などが分かったね。 このように普通に起こっている自然現象でも、あるいは1枚の写真からでもじっくりながめてみるといろいろなことがわかってくるね。 |
|||||
その2にもどる |
※参考文献 1) 岡山県美作県民局湯原ダム管理事務所提供 1998年11月29日09時 2) 気象庁アメダス資料 1998年11月29日09時 3) http://weather.uwyo.edu/upperair/sounding.html |
デジタル岡山大百科(おかやまだいひゃっか) 霧(きり)のおはなしトップページへ このページの上へ |
〔岡山県立図書館メディア工房〕 |