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◆文字 |
宇野港 |
本土四国間連絡上枢要なる港にして一衣帯水を隔てて香川県高松港と相
対す直島葛島其の他数多大小の島嶼港口の面前海上に羅列碁布するのみ
ならす児島半島の脊梁骨たる山脈南に走りて港の西北部を囲繞し風浪を
遮断する障壁をなす故に港内潮浪緩穏にして船舶の停泊に適す
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◆説明 |
「宇野港」について |
日清戦争後における国力増強と軍備拡張という国の施策の中で、宇野港は国営製鉄所の候補地にあげられた。製鉄に必要な石炭の産地が遠いという理由で製鉄所はできなかったが、宇野港修築の必要性は広く認められるようになった。
宇野港修築が諮問案として県議会に提出されたのは明治32(1899)年であったが、日露戦争後における経費的な問題、県内各地での反対運動などから起工なったのは明治39(1906)年、竣工は明治42(1909)年であった。
これと並行して国鉄宇野線の工事が明治40(1907)年12月から始められ、明治43(1910)年6月12日に開業した。また同日、宇野-高松間の鉄道連絡船も就航して営業を始めている。
※岡山市写真帖とこの写真は左右反転しているが、『写真集 明治大正昭和 玉野』や当時の地形図から、岡山市写真帖の写真の方が正しい向きと考えられる。
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◆参考文献 |
「宇野港」について |
『玉野市史』 玉野市史編纂委員会編 玉野市 1970
『宇野港物語』 山陽新聞社玉野支社編 山陽新聞社 1989
『宇野港 2005』 岡山県 2005
『写真集 岡山の鉄道』 山陽新聞社 1987
※『写真集 明治大正昭和 玉野』 宮川澄夫編 国書刊行会 1981
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〔岡山県立図書館メディア工房〕 |
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