柳川筋はかっての岡山城外堀であった。
写真では溝がまだ残っているが、その後岡山電気軌道柳川線の敷設のためにふさがれた。同線は昭和3(1928)年3月18日に開通したが、3月20日から開催される大日本勧業博覧会に間に合わせるために急ピッチで工事が進められた。
大正3(1914)年には石柱を前面に持つレンガ造り、本格的歌舞伎のできる3階建ての岡山劇場が建設された。建物が立派でお寺か御殿のように見えたので、田舎から出てきた人々がよくさい銭を投げて拝んでいたという。
岡山劇場には芸術座の松井須磨子はじめ、役者や芸能家が来演するようになり、市民の文化・娯楽生活に大きく役立った。
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