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(二十二)

【解読文】

   一 広嶋之御領内象通り候節、見物之様子
     其外趣ヲ見申候事
   一 野合ニ而之様子并見物人之〆りの事
     立番等出候哉
   一 町方右同断
   一 士屋敷右同断
   一 象食物根笹之様ニ聞へ候、竹之葉ニ候哉
     の事
   一 象竹嫌ヒ彼方より幕ヲ両脇ニ引通シ
     申様ニ聞候、弥左様ニ候哉の事
   一 京橋・中橋・小橋、其外橋数多有之候、
     橋之上ニ土を置候哉、板橋ハ不苦候哉、
     品々取沙汰有之候間、承合候様ニ
     可有之哉の事

 一 三月十二日江戸出足之御飛脚、同廿一日
   未刻岡山到着、 池田要人并御留守居共より


【読み下し文】

   一 広島の御領内象通り候(そうろう)せつ(節)
     見物の様子(ようす)そのほか趣(おもむき)
     見申し候事
   一 野合
(のあい)にての様子並びに(并)見物人
     の締(〆)りの事、立ち番等出し候や
   一 町方(まちかた)、右同断
(どうだん)
   一 士
(さむらい)屋敷、右同断
   一 象食べ物根笹のように聞こえ候、竹の葉
     に候やの事
   一 象竹嫌い、彼方
(あのかた)より幕を両脇に
     引通し申すように聞こえ候、いよいよ(弥)
     さよう
(左様)に候やの事
   一 京橋(きょうばし)・中橋(なかばし)・小橋(こばし)
     そのほか橋数多くこれあり候、橋の上に
     土を置き候や、板橋は苦しからず候や、
     品品(しなじな)取沙汰(とりざた)これあり候
     あいだ(間)、承(うけたまわ)り合い候ように
     これあるべきやの事

 一 三月十二日江戸出足(しゅっそく)の御飛脚、同
   二十一日未刻(ひつじのこく)岡山到着、池田要人
   (いけだかなと)並びに御留守居(るすい)どもより