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(四十二)

【解読文】

               高木作右衛門内
       三月廿一日     福井雄助
                  小舳田八左衛門
              問屋 
      従下関大坂迄宿々  中
              年寄

      三月廿六日下関出立泊付
    吉田 山中 宮市 徳山 玖河本郷 関戸
    久芳 広嶋 四日市 本郷 尾道 高屋 河辺
    岡山 片上 有年 姫路 大久保 兵庫 尼崎
    大坂
    此追触留りより大坂北浜過書町長崎屋
    五郎兵衛方江御届ケ頼入候、以上

 一 象通り候ニ付、御郡代、大御目付、町御奉行より
   伺出候趣左之通
     此度長崎より御領内ヲ象通り候節、在町
     仕形覚
   一 先触之趣考候処、四月九日岡山泊、同十日


【読み下し文】


               高木作右衛門内
       三月二十一日      福井雄助
                   小舳田(おへだ)八左衛門
                     問屋(といや)
      下関より大坂迄宿宿(しゅくしゅく)       
                     年寄(としより) 

      三月二十六日下関(しものせき)出立(しゅったつ)
       
泊付
(とまりづけ)
    吉田(よしだ) 山中(やまなか) 宮市(みやいち) 
    徳山(とくやま) 玖河本郷(くがほんごう)
    関戸(せきと) 玖波(くば) 広島(ひろしま) 
    四日市(よっかいち、西条四日市) 本郷(ほんごう、沼田本郷) 
    尾道(おのみち) 高屋(たかや) 川辺(かわべ)
    岡山(おかやま) 片上(かたかみ) 有年(うね) 
    姫路(ひめじ) 大久保(おおくぼ) 兵庫(ひょうご) 
    尼崎(あまがさき) 大坂(おおさか)
    この(此)追触(おいぶれ)留りより大坂北浜過書(かしょ)
    長崎屋五郎兵衛方へ御届け頼み入り候(そうろう)、以上

 一 象通り候につき、御郡代、大御目付、町御奉行より伺い
   出
(い)で候趣(おもむき)(さ)の通り
     このたび(此度)長崎より御領内を象通り候せつ(節)
      在町(ざいまち)のしかた(仕方)(おぼ)
   一 先触(さきぶれ)の趣考え候ところ(処)、四月九日岡山
     泊り、同十日