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(四十三)

【解読文】

     片上泊と相見へ候ニ付、左之通用意申付候
   一 弐人         御歩行目付
   一 四人         御先歩行
      所々見廻行儀申付、何も白衣ニ而廻シ可申候
   一 三拾弐人       御足軽
      所々配置
   一 当日者火廻り御歩行相廻シ可申候
   一 辻々、泊々へ見物不出様御触可被成候
   一 象通り候節、不図ノ御使
                塩田伝蔵
                斎木金兵衛
                小山多兵衛
   一 御領内備中矢田より三石迄先払御足軽
     弐人御差出
   一 岡山町筋横町者関貫打せ町内より〆り
     可申付候


【読み下し文】


     片上(かたかみ)泊りとあい(相)見え候(そうろう)
      
につき、左(さ)の通り用意申し付け候
   一 二人         御歩行目付(かちめつけ)
   一 四人         御先歩行(さきかち)
      所所(しょしょ)見廻り行儀(ぎょうぎ)申し付け、
      いずれ(何)も白衣にて廻し申すべく候
   一 三十二人       御足軽(あしがる)
      所所配置
   一 当日は火廻り御歩行あい廻し申すべく候
   一 辻辻(つじつじ)、泊泊(とまりとまり)へ見物
     出
(い)でぬよう御触れなさるべく候
   一 象通り候せつ(節)、ふとの御使い
                塩田伝蔵(しおたでんぞう)
                斎木金兵衛(さいききんべえ)
                小山多兵衛(こやまたへえ)
   一 御領内備中矢田(やた)より三石(みついし)
     先払い御足軽二人御差出す
   一 岡山町筋横町はかんぬき
(閂)打たせ町内より
     締(〆)り申し付くべく候