この地図は明治４４年（１９１１）８月２０日に教育資料社から発行されたものである。校閲者の赤盤郡教育会は赤磐郡教育会のことで「盤」は誤字である。赤磐郡教育会とは赤磐郡内の教員を中心に組織された教育団体のことである。明治４２年（１９０９）に社団法人となった。明治４４年の赤磐郡教育会会長は戸島末太郎で、赤磐郡視学の職にあった。『赤磐郡誌』（大正元年発行）は赤磐郡教育会が編纂したものである。明治３３年（１９００）に赤坂郡と磐梨郡とが合併して赤磐郡が設置された。旧磐梨郡の村々は佐伯北、佐伯本、佐伯上、石生、豊田、小田野、可真、太田、吉岡、物理（もどろい）、潟瀬であった。地図裏面に赤磐郡の地理歴史についての説明文があるので併せてみていただければ理解が深まるだろう。

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