黄薇中州とは、備中のことである。東西に伸びる太い赤線は、山陽道を示している。　「新見関氏屋敷」という記述があることから、津山藩森家の断絶後だということがわかる。　また、森家断絶後、西江原（現在井原市）に津山藩２代藩主：森長継（モリナガツグ）が居所を置き、２万石を領していた。長継の子、長直（ナガナオ）が後を継ぐが、宝永３年（１７０６年）に播磨国赤穂へ移った。文政１２年（１８２９）には一橋家が西江原に陣屋を設置する。図の中の西江原のところに陣屋などの記述が全くないことから、宝永３年（１７０６年）から文政１２年（１８２９）までの間の図だと考えられる。

出版年不明

続きを閉じる