表紙には「延喜式内神社取調書　岡山県」とある。明治７年（１８７４）、岡山県内の式内社各社からの報告書を岡山県がまとめて１冊に綴じたもの。祭神・由緒・例大祭・社殿建坪・社領・氏子戸数などが報告されている。岡山小畑町の伊勢宮、上道郡四御神（しのごぜ）村の大神（おおが）神社、邑久郡東須恵村の美和神社・土師（はじ）村の片山日子（かたやまひこ）神社（安仁神社の報告書欠）、和気郡神根村の神根（こうね）神社、赤坂郡是里村の宗形神社・仁堀西村の鴨神社・同村布勢（ふせ）神社・大松山村の石上布都之魂（いそのかみふつのみたま）神社、津高郡上加茂村の鴨神社・大窪村の宗形神社、児島郡田之浦村の田土浦座（たづちうらにます）神社・長尾村の鴨神社、御野郡田住村の石門別（いわとわけ）神社・大供村の戸隠（とかくし）宮（石門別神社）・上伊福村の尾針（おはり）神社・下伊福村の国神社・三野村の天津（あまつ）神社（天神社）・北方村の天計（あまはかり）神社・津島村の天津神社（尾治針名真若比女（おじはりなまわけひめ）神社）など式内社とされる神社のほかに、磐梨郡弥上村（現熊山町弥上辺）の若宮八幡宮、邑久郡東片岡村（現岡山市東片岡辺）の女房神・天神社の報告書が綴じられている。（文責：岡山県立図書館）

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