表紙に「御領内掟書（おきてがき）」とあり、内表紙には「美作国久米北條郡之内領内掟書」とある。元禄１５年（１７０２）１２月に、久米北條郡内の幕府領坪井代官所支配の村々に対して出された法令を書き写したもの。５７条の条文と６件の附書から成る。元禄１０年（１６９７）の津山藩森氏の断絶にともない、翌１１年に坪井下村（現久米町坪井下）に幕府の代官所が置かれて４年後のもの。幕府法令の遵守、切支丹宗門禁制、農業精励など、改めて農民の守るべき法規の徹底を図ったものと思われる。（文責：岡山県立図書館）

続きを閉じる