備中鴨山城（現鴨方町鴨方に城跡がある）の城主細川氏に関係する備中南部の事跡や伝承をまとめて書き留めたもの。作者、成立年代とも不明。目録によると、大和の豪族筒井氏の由来、備中国南部１９城の略歴、浅口郡内の武将、知行高などのほか、鴨山城主細川通薫（みちただ）（１５３５〜８７）の１００年忌や１５０年忌の次第など１７項目にわたる。巻末に、「岡山県地理歴史調査用紙」に書かれた坂田丈平（警軒、１８３９〜９９）の履歴と、東京大学教授三島毅（中洲、１８３０〜１９１９）の撰文になる阪谷朗廬（さかたにろうろ）（１８２２〜８１）の墓碑銘が収められている。（文責：岡山県立図書館）

続きを閉じる