美作国勝南郡池ヶ原（現津山市池ヶ原）の郷土史家大岡熊次郎（１８４２〜１９２０）が記した「勝間田郷郭中」の地誌。「勝間田郷郭中」とは、安永４年（１７７５）岡村惣社宮の祭りでもめごとが起きた時、池ヶ原村の岡喜一郎が調べた古書類の中に記録があって、寛正・応仁年間のころ（１５世紀後半）、小矢田（おやた）の戸倉（とくら）城主塩見氏が支配していた小矢田・田中・東吉田・畑屋・笠尾・勝間田・平・岡・小中・黒土の１０ヶ村（以上現勝央町内）を「郭中」と称しているという。本書は、郭中村々の神社・仏閣・古城址・名所、それを詠んだ和歌を書き上げたもの。（文責：岡山県立図書館）

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