池ヶ原（現津山市池ヶ原）の地方政治家・郷土史家大岡熊次郎（１８４２〜１９２０）が付けたと思われる表紙には「明和七甲寅年六月　勝南郡池ヶ原村明細帳書上文書　郡中大割元岡伊八郎氏利」とある。明和７年（１７７０）６月、代官宛に村の状況を報告した美作国勝南郡池ヶ原村の「村明細帳」。巻末に、池ヶ原村の庄屋五郎左衛門・惣左衛門、年寄忠兵衛・勘右衛門、百姓代九兵衛が連署（印はない）しており、控えの記録と考えられる。村高、鉄炮持主、納米、口米・定米、郷蔵、用水場、堰場、堤、溜池、沼池、秣場（まぐさば）、村の広さ及び近村への行程、酒株、川除場、往還土橋、山林、入作、農間稼ぎ、農具、寺社、除地、百姓戸数、籾種・麦種、稲毛、古城址など、村の現状が細かく記されている。（文責：岡山県立図書館）

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