浅口郡連島（つらじま）西之浦（にしのうら）（現倉敷市連島町西之浦）の庄屋弥平次が請負人となって西之浦沖合いの干潟を干拓した鶴新田干拓の記録。写本。表紙に「弥三右衛門覚　行年五拾八才」とある。弥三右衛門は、享和２年（１８０２）の届書に、病気の弥平次に代って署名した人物で、同人が書き写したものと考えられる。安永９年（１７８０）４月、幕府の普請役佐藤源蔵が西之浦へ来て新開場所を見合わせた記事に始まり、新開地が完成したのち、弥平次ほか２人が、松山川（高梁川）西の浅口郡柳井原（ゆないばら）村（現現船穂町柳井原）外１２ヶ村から、囲堤が危うくなったと訴えられた事件の内済証文（ないさいしょうもん）（示談書）、享和２年８月の大風・洪水・大汐で堤防が破損した届書などまで、西之浦前新開（鶴新田）についての一連の記録を書き写したもの。（文責：岡山県立図書館）

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