備前国の俳人森々庵（しんしんあん）松後（しょうご）（佐々木松後、１７３２〜９８）が師の田中帰童仙五竹坊（ごちくぼう）（１７００〜８０）の略歴や教えを著述して、五竹坊の３回忌にあたる天明２年（１７８２）に京都の橘屋治兵衛から出版したもの。巻頭の序文は出雲の魚坊（ぎょぼう）隣江菴（中島魚坊、１７２５〜１７９３）、巻末に松後の長男松雨（１７５２〜１８３０）の後序が付けられている。本書の構成は、「遺事」・「遺教」と題して五竹坊の略歴や教えを詳しく述べ、「歌仙行」と題して五竹坊とその弟子たちの俳諧を収録している。（文責：岡山県立図書館）

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