明治から昭和初期にかけての詩人・書家・画家・学者などの書状を貼（は）り交ぜて、巻子（かんす）に仕立てた書簡集。書状の内容は、礼状・依頼状・見舞い状・近況報告など。医師で、西川吟社の主宰者であった坂田九峰（快太郎）（１８６５〜１９３１）宛の書状２６通を１巻にまとめたもの。主な差出人は、山田貞芳（さだよし）（臥雲（がうん））・荒木蒼太郎（そうたろう）（看雲（かんうん））・佐藤雅之（鉄山）・松岡謙介（萍水（ひょうすい））・赤木光五郎（松堂）・田辺為三郎（碧堂）など西川吟社の同人、教育者山下政吉（秋堂）・大渡忠太郎、医学者島薗順次郎・山谷徳次郎・斎藤精一郎、政治家星嶋謹一郎、洋画家柚木久太、矢掛の詩人石井源次郎（桐陰（とういん））、名古屋の詩人永阪石？（せきたい）など２５名である。西川吟社は明治から昭和期にかけて岡山市西川にあった漢詩社。（文責：岡山県立図書館）

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