旧岡田藩の学校制度について下道郡戸長役場が調査して記録したもの。用紙は「下道郡戸長役場」の罫紙。成立年代不明。岡田藩は備中国下道郡岡田（現真備町岡田）に陣屋を置いた小藩。藩主伊東氏。寛政６年（１７９４）家臣浦池潜（うらいけせん）（九淵（きゅうえん）、１７５９〜１８３６）の尽力によって藩校敬学館を創設し、子弟の教育にあたった。藩主長寛（ながとも）の時の弘化４年（１８４７）には岡田の桜山に顕彰碑「九淵浦池氏墓表」を建立して浦池潜の功績を称えた。本書は敬学館を中心とした岡田藩の教育全般について記したもの。桜山の顕彰碑「九淵浦池氏墓表」の拓本、学校構造及建物図面も収録されている。朱筆の加筆・訂正があり、現在真備町が所蔵する「岡田文庫」の「旧藩学校沿革取調書」（明治１６年、１８８３）の草稿本と推測される。（文責：岡山県立図書館）

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