明治政府の、明治５年（１８７２）の「皇国地誌」編纂開始の太政官布告、同８年の通達「皇国地誌編輯例則並ニ着手方法」にもとづいて、美作国勝北郡が作成した「郡誌」。２部を１冊にまとめて綴じたもの。用紙はいずれも「勝北郡役所」の罫紙。表紙に朱筆で「役所控」とある前半の「郡誌」が郡役所に残された控え。後半の、付箋や加筆、朱筆による添削が加えられた郡誌は草稿本と考えられる。項目は、ほぼ「皇国地誌編輯例則並ニ着手方法」の指示どおり、下記の項目によっている。国郡・彊域（きょういき）・幅員・管轄沿革・里程・地勢・気候・風俗・地味・郷荘・村数・税地・貢租・戸数・人数・牛馬・舟車・山川・道路・寺・学校・郵便局・物産・民業・人物。（文責：岡山県立図書館）

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