津山藩主森家の盛衰を記したもの。森家の出自（しゅつじ）、森忠政の美作国入部（１６０３年）、津山城築城から、元禄１０年（１６９７）、４代藩主長成の死後に津山森藩が断絶するいきさつ、津山城の明け渡しまでを記す。ここまでの記事は「森家先祖中将記」（ＫＷ２８８／２０）・「美作国主森家盛衰記」（ＫＷ２８８／２２）とほぼ同様であるが、本書には、「城中櫓数門数井数之事」のほか、侍屋敷・寺・宮・惣町数・京橋より方々道法など、津山城下の記事がある。「森家先祖中将記」（ＫＷ２８８／２０）・「美作国主森家盛衰記」（ＫＷ２８８／２２）は本書を簡略化して写したものか。本書は写本で、巻末に「右は元禄十年丑ノ歳御国被召上候時、江戸御公儀え書上し控ニて写之」とあるが、書き写した人物、写本の時期も明らかでない。表紙はのちに付けられたもの。題箋の「美作国主森家盛衰記」は大岡忠友の筆跡と推測される。（文責：岡山県立図書館）

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