津山藩主森家の盛衰を記したもの。内容は「美作国主森家盛衰記」（ＫＷ２８８／２２）とほぼ同じ。森氏の出自、森忠政の美作国入部（１６０３年）、津山城築城から、元禄１０年（１６９７）に４代藩主長成（１６７１〜９７）没後、津山森藩が改易されるいきさつ、森氏にかわって松平長矩（宣富、１６８０〜１７２１）が入部するまでを記す。巻末に「天保六乙未歳（１８３５）七月十九日写之ス」とあるが、書き写した人物は不明。表紙はのちに付けられたもの。題箋の「森家先祖中将記」は池ヶ原（現津山市池ヶ原）の大岡忠友の筆跡と推測される。「美作国主森家盛衰記」（ＫＷ２８８／２２）は同系統の写本。ともに「美作国主森家盛衰記」（ＫＷ２８８／２６）を抄写したものか。（文責：岡山県立図書館）

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