表紙には「岡山藩士日置帯刀従者於神戸外国人ニ対シ発砲ノ始末　明治五年七月外務省へ進達控　岡山県」とある。慶応４年（１８６８）１月、岡山藩家老日置（ひき）帯刀（たてわき）の家臣滝善三郎（１８３７〜１８６８）が、神戸でイギリス人に発砲した、いわゆる「神戸事件」についての岡山県の資料。下記の３点の資料を１冊に綴じ合わせたもの。１、去ル戊辰春之岡山藩士日置帯刀従者外国人に対し及発砲候始末２、外夷事件　日置帯刀家来ノ事３、日置帯刀家来瀧善三郎神戸町ニて外国人え発砲一件。１は、明治５年（１８７２）７月、岡山県から外務省へ提出した報告書の控え。用紙は岡山県の罫紙。２は、岡山県官員成田元美（もとよし）（１８２９〜８３）が明治政府へ差し上げた届書の草稿。３は、神戸事件について、明治元年（１８６８）正月から４月までの、明治政府からの達書をまとめたもの。（文責：岡山県立図書館）

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