文書の後半を欠くため、作成された年代、作者・写した人とも不明。備前国邑久（おく）郡牛窓（うしまど）村（現邑久郡牛窓町）と尻海（しりみ）村（現同郡邑久町）が漁業権や漁場をめぐって争った時、尻海村側が自分たちの主張を藩に申し述べた口上書（意見書）の写しと考えられる。詳細な年代は不明であるが、寛政年間（１７８９〜１８０１）以後の文書である。牛窓村・尻海村・鹿忍（かしの）村（現牛窓町鹿忍）・日生（ひなせ）村（現和気郡日生町）などは、古くから漁場をめぐって争論を繰り返してきたところで、本書はその関係資料の一つである。『牛窓町史　資料編�』に「牛窓村・尻海村漁場争論につき尻海村口上書」と題して収録されている。（文責：岡山県立図書館）

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