岡山藩領の寺社と寺社奉行との往復文書等諸記録を、部門別に分類して年代順に配列したもの。文化年間に、寺社奉行斎藤清次右衛門(一興)の指導のもと、「寺社留」等を素材にして寺社方が編集し成立したと思われる。以後も明治維新期まで新任が書き継ぎ、事務上の手引きとしたようである。 廃藩置県の際、岡山藩から岡山県庁に移管された岡山藩文書の一部であり、大正12年以後、岡山県庁から移管され、岡山県立図書館蔵書となった。 なお、これを池田家が明治10年代に転写して成立したのが、池田家文庫「社寺旧記」である。
このうち本冊は、岡山藩領児島郡林村の新熊野山に拠る山伏集団である児島五流(尊龍院・建徳院・伝法院・報恩院・太法院)、及び他の領内山伏に関する記録。6冊からなる。 記事の収録年代は次のとおり。 ■壱 宝永元年(1704)~寛政4年(1792) ■弐 寛政6年(1794)~文化4年(1807) ■三 文化5年(1808)~天保4年(1833) ■四 天保5年(1834)~弘化3年(1846) ■五 弘化4年(1847)~安政4年(1857) ■六 安政4年(1857)~明治4年(1871) (文責:岡山県立図書館) 1冊 15×19cm |