さまざまな絵画や文献資料の写しをまとめて綴じたもの。裏表紙に「成田」の文字があり、本文中にも、成田元美が天保１４年（１８４３）に書き写した資料が多くあるところから、岡山藩士成田元美（もとよし）（１８２９〜１８８３）が集めた各種資料をまとめたものと推測される。絵画資料は、軍配図・一角魚全形図・買茶翁茶架図・手取釜図・勝絵巻・蝦夷人弾琴図・朝鮮人之像・河内国古墳出土の人形図・蒙古襲来絵巻物の蒙古人図・鳥羽僧正覚猷屁ノ画・浅草寺絵馬・豊関白像など。文献資料は、南畝叢書抜書・日本氏姓記・邑久郡長船（おさふね）村祐定（すけさだ）先祖・古銅印彙・小笠原島覚書・在年号古物・神官略伝・風説書・中江藤樹のこと・河内名所図会抜書・前賢故実抄・見聞随筆集・南海先生百夜百首・関白松公謫居遺基碑・鳳笙相承之次第・柳菴雑筆・玄同放言・瓦礫雑考・消閑雑記・武隠叢書・玉嶺談・江戸名所図会・通鑑などの一部を書き写したもの。（文責：岡山県立図書館）

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